【テーマ】 高齢者の定義、特性、生活、社会環境について解説する。高齢者福祉の歴史、高齢者観の変遷、高齢者保健福祉制度の発展過程、高齢者に対する法制度と支援の仕組みについて解説する。
【授業概要】 わが国は世界的な超高齢社会となっている。高齢者の定義と特性を踏まえ、高齢者とその家族の生活とこれを取り巻く社会環境について解説する。高齢者福祉の歴史、高齢者観の変遷、制度の発展過程、高齢者に対する法制度と支援の仕組みについて解説する。高齢期における生活課題を踏まえて、ソーシャルワーカー・社会福祉士としての適切な支援のあり方を解説する。
【到達目標】 高齢者の定義、特性、生活、社会環境について理解する。高齢者福祉の歴史、高齢者観の変遷、高齢者保健福祉制度の発展過程、高齢者に対する法制度と支援の仕組みについて理解する。
【実務経験の有無】 有
【実務経験の内容】
社会福祉士として在宅介護支援センター勤務や生活困窮者支援NPO団体ボランティアスタッフの実務経験を有する。
実務経験を生かして高齢者に対する援助、アセスメント、援助計画作成、事例、介護保険制度や関連法制度についての授業を行う。
【学位授与方針】 身近な生活課題や現代社会の諸問題について、生活者の視点からアプローチする力を身につけている。
【授業計画】
1回 超高齢社会の到来
オリエンテーション 人口高齢化 超高齢社会の到来
2回 高齢者の定義と特性
高齢者とは 高齢者の身体的、精神的、社会的理解
3回 高齢者の生活実態とこれを取り巻く社会環境
高齢者と住居、世帯、雇用、介護需要 独居 老老介護
4回 高齢者観
高齢者観の変遷 エイジズム 高齢者福祉の理念 人権 尊厳
5回 高齢者福祉の歴史
高齢者福祉制度の発展過程 老人福祉法や介護保険法の成立
6回 高齢者に対する法制度その1
介護保険法その1 介護保険制度の概要 保険者と被保険者
7回 高齢者に対する法制度その2
介護保険法その2 地域支援事業
8回 高齢者に対する法制度その3
介護保険法その3 介護保険サービス体系 居宅サービス
9回 高齢者に対する法制度その4
老人福祉法 高齢者の医療の確保に関する法律
10回 高齢者に対する法制度その5
高齢者虐待防止法 バリアフリー法 高齢者住まい法
11回 高齢者に対する法制度その6
高年齢者雇用安定法 育児・介護休業法
12回 高齢者と家族等の支援における関係機関の役割
国、都道府県、市町村 地域包括支援センター
13回 高齢者福祉に関連する専門職等の役割
社会福祉士 関連する専門職等の役割 家族、住民、ボランティア
14回 高齢者と家族等に対する支援の実際
高齢者と家族等に対する支援 社会福祉士の役割 事例
15回 試験及び総括(フィードバック含む)
まとめ 試験
【教科書名】 なし
【参考図書】 ソーシャルワーク教育学校連盟編集『最新 社会福祉士養成講座 高齢者福祉』中央法規
【評価方法】 試験を基本(100%)とし、課題提出、授業への取り組み態度や積極性により調整する。
【履修について】 なし
【事前・事後学習等】
事前学習:
1回の授業につき授業予定テーマに関して調べる。 (2.0h)
事後学習: 事後には授業プリントを見返し、理解を深める。(2.0h)
【備考】 授業についての質問は授業終了後に対応する。