【テーマ】 アパレル製品の材料となる、糸や布の構造、布の外観や快適性等の特性に関する測定方法を解説し、測定結果の考え方やアパレル製品との関連について論じる。

【授業概要】 アパレル製品の材料となる布の構造や特性は、私達が着用する衣服の形態、機能、快適性等に影響を及ぼす。アパレル製品に用いられる糸や布の構造、外観、快適性等に関連する布の特性を、主にJIS(日本工業規格)で定められた方法で測定する。測定方法、各種測定結果の関連や考え方について説明し、測定結果がアパレル製品の機能や快適性等にどう関連しているかを解説する。

【到達目標】 糸や布の構造、布の性能に関する知識を深め、測定方法を理解し、測定を行うことができる。被服材料の測定結果が、アパレル製品の機能性や快適性に関連していることを理解する。

【学位授与方針】 衣服に関する情報収集、分析そしてマネージメントができる力を身に付け、人々が様々な環境に対応できる異素材、衣服、衣生活を考えることができる。

【授業計画】

1回 オリエンテーション
諸注意、実験器具の取り扱い、レポートの書き方

2回 試料の採取
試料の採取方法、試料の採取

3回 糸に関する実験(1)
糸の構造の測定(糸の合糸数、より方向、より数)

4回 糸に関する実験(2)
糸の太さの表し方(恒長式番手、恒重式番手)

5回 布の構成に関する実験(1)
織物組織、編物組織

6回 布の構成に関する実験(2)
厚さ、質量、糸密度

7回 布の構成に関する実験(3)
含気率、カバーファクター

8回 データ整理とまとめ(1)(フィードバック含む)
これまでの実験データの整理とまとめ。

9回 布の耐久性に関する実験(1)
引張り強さ、伸び

10回 布の耐久性に関する実験(2)
破断仕事量・ヤング率

11回 布の耐久性に関する実験(3)
引裂強度、破裂強度 、磨耗強度 

12回 布の外観に関する実験
剛軟度、ドレープ性

13回 布の快適性に関する実験(1)
通気性、保温性 

14回 布の快適性に関する実験(2)
透湿性、吸水性

15回 データ整理と総括(2)(フィードバック含む)
これまでの実験データの整理とまとめ。

【教科書名】 衣服材料学実験(朝倉書店)

【参考図書】 新稿 被服材料学-概説と実験-(光生館)

【評価方法】 レポート(50%)、実験への取り組み態度(40%)、実験ノート(10%)を評価する。

【履修について】 なし。

【事前・事後学習等】
事前学習: 被服材料学を復習し、教科書の該当する箇所をまとめる (1.0h)

事後学習: 実験結果をレポートにまとめる(1.5h)

【キーワード】 双方向授業

【備考】 実験の諸注意やルールを必ず遵守し、実験中に事故や怪我等が発生しないように十分注意する。
PCでデータ処理やまとめを行うことを希望する場合、授業でPC(ネットワーク無し)を持参する必要がある場合がある。