【テーマ】 立体構成実習における基礎的な知識を、裏地付きタイトスカート作成を通じて解説する。また、各自の体型に合わせるための仮縫い、試着補正、パターン修正の指導を行う。

【授業概要】 各自の体形に合わせたタイトスカート(裏地付き)を製作する。
作図、仮縫い、試着、パターン修正から素材の選択の仕方、縫製方法を学ぶ。縫製の難しいところは部分縫いで練習をしてから作品へと反映させる。縫製後は試着、検討、評価を行い、次の作品作りに繋げていく判断力を身に付ける。

【到達目標】 裏地付きタイトスカートの製作を通し、基本的な立体構成における縫製の技術を身に付けていく。また、作品を自ら評価し次につなげる力を養う。

【実務経験の有無】

【実務経験の内容】 パタンナー、生産管理としてアパレル企業勤務の実務経験を持つ
オーダーメイド商品におけるパターン、仮縫い、試着補正。量産商品の縫製仕様書作成に携わった経験を実践的授業にて教授する。

【学位授与方針】 社会と環境の変化に関心を持ち、多様な価値観や状況に対応できる衣生活の提案と実現に向けて協働して取り組むことができる。

【授業計画】

1回 採寸・作図
各自必要寸法の採寸、スカートの作図

2回 パターンメーキング
作図続き、縫い代付け

3回 仮縫い準備
シーチングによる裁断

4回 仮縫い
仮縫い合わせ

5回 試着、補正
試着、補正、パターン修正、裏地パターン作成

6回 裁断
生地の裁断

7回 印付け
表地・切りじつけ、裏地・印つけ

8回 縫製準備
芯貼り、ロックミシン

9回 縫製①
表地、裏地ダーツ縫い

10回 縫製②
裏地縫製

11回 部分縫い
フラットニットファスナー、コンシールファスナー

12回 縫製④
ファスナー付け、脇縫い

13回 縫製⑤
ベンツ処理、裾始末、裏地始末

14回 縫製⑥
ベルト付け、ホック・ループ付け、プレス仕上げ

15回 まとめ、フィードバック
各自試着し、ゆとり、動きやすさを確認する

【教科書名】 特になし
必要に応じてプリント配布

【参考図書】 文化ファッション大系 服飾造形講座(2)スカート・パンツ
アパレル設計実習・アパレル生産実習(日本衣料管理協会)

【評価方法】 作品80%、ノート(またはファイル)10%、授業態度10%

【履修について】 1級衣料管理士資格必修科目

【事前・事後学習等】
事前学習: 前回授業までの作業を進めておく (0.5h)

事後学習: 授業の内容をノートにまとめる(0.5h)

【キーワード】 双方向授業/ICT

【備考】 立体構成学に興味のある人の履修が望ましい