【テーマ】 保育においては環境を通して行うことが前提とされている。本授業では、子どもが環境をどのようにとらえ、かかわり、学んでいくのかを概説する。

【授業概要】 子どもが主体的な遊びの中で環境へのかかわり方やとらえ方、またそれらを促す保育者の配慮や役割についてを様々な側面から解説し、グループなどで討論を繰り返しながら子どもと環境との関わりを考えていく。

【到達目標】 子どもが環境に自発的にかかわれるための保育者の配慮や役割とは何かということや領域「環境」のねらいや内容との関連を理解し、環境を通して行う保育について説明できる。

【実務経験の有無】

【実務経験の内容】 国公立及び私立幼稚園・認定こども園の教員・保育者として様々な実務経験を有する
経験を活かして、学生が保育環境および保育の中での環境や、環境を通して行う教育の意味が理解できるよう授業を展開し、指導する科目である。

【学位授与方針】 保育・幼児教育の場で実践する保育者としての専門知識と技能を有している。

【授業計画】

1回 環境とはなにか
ガイダンス・環境とはどのようなものかどう考えるのか

2回 保育における「環境」とは
子どもの育ちと領域「環境」

3回 子どもたちがかかわる環境
子どもの育ちの流れと環境とのかかわり

4回 領域「環境」におけるねらい・内容
領域「環境」におけるねらい・内容との関連性について

5回 遊びの中の環境
遊びを通じた環境とのかかわりとその発達の意味について

6回 好奇心と探究心・観察する力を育む
好奇心・探究心・観察を育む保育者のかかわり

7回 環境としての自然
季節の植物の理解と栽培や自然環境が子どもを取り巻く中になぜ必要か

8回 環境を生かした保育と発達(1)
保育カリキュラムと教材(環境)の選定や発達との関係 

9回 環境を生かした保育と発達(2)
保育カリキュラムと教材(環境)の選定や発達との関係

10回 季節と発達に応じた素材と教材研究 春
春の環境・子どもの様子と教材と保育計画

11回 季節と発達に応じた素材と教材研究 夏
夏の環境・子どもの様子と教材と保育計画

12回 季節と発達に応じた素材と教材研究 秋
秋の環境・子どもの様子と教材と保育計画

13回 季節と発達に応じた素材と教材研究 冬
冬の環境・子どもの様子と教材と保育計画

14回 領域「環境」を基にした保育計画の実践 (情報機器の操作やICT活用)
領域「環境」を基にした保育計画の作成・実践 情報機器やICTの活用を行う

15回 まとめと振り返り 環境に関わる現代的課題(フィードバックを含む)
確認とまとめ、ESD、ユニバーサルデザイン、インクルーシブ保育等

【教科書名】 福元真由美・無藤隆 著「事例で学ぶ保育内容 <領域>環境」 萌文書林

【参考図書】 適宜紹介する。

【評価方法】 manaba course小テスト・レポート課題・活動・参加状況(50%)
期末の知識の確認の成績(50%)を総合して評価する。

【履修について】 学外にて行う事がある。

【事前・事後学習等】
事前学習: 1回の授業につき事前にmanaba courseで配信する授業資料や毎授業後の学習内容や資料を見直しておくこと。 (2.0h)

事後学習: また、事後には自身のノートを見返し、教科書や参考資料と照らして理解を深めること。(2.0h)

【キーワード】 アクティブラーニング/フィールドワーク

【備考】 授業の内容は状況に応じて順序が入れ替わることがある。
適宜、質疑に対応し指導助言を行う。
指導案作成や模擬保育、事例検討では情報機器やICTの利用や活用を行う。