1年 前期 選択必修 2単位 講義 JCSJL106
【テーマ】 近代日本の代表的な短編小説を読解する。その読解を通して、広く近代散文の分析方法について概説し、各作品の文学史的背景についても解説する。
【授業概要】 近代の短編小説ジャンルの確立に大きな役割を果たした国木田独歩の短編小説集『運命』に収録された作品を読解する。その読解をとおして、内容と形式、テーマ、人物形象、構成とプロット、語りと文体といった文学作品を分析する際の基本的カテゴリーを確認し、それらを用いて自ら作品分析が出来るようになることを目指す。
【到達目標】
(1)近代日本の散文の分析方法を修得する。
(2)近代日本の代表的短編小説の内容と形式を理解する。
(3)それらの作品の文学史的背景を理解する。
【学位授与方針】
各時代、諸ジャンルの日本文学に関する広く深い知識、作品を評価する能力と見識を有している。(日文)
健やかな心と強い精神力を身につけている。(書道)
多様な文化事象への豊かな感受性と幅広い理解力を身につけている。(文芸)
【授業計画】
1回 授業への導入
授業の内容と形式を説明し、その目的を確認する。
2回 「運命論者」1
「運命論者」を読解する。
3回 「運命論者」2
「運命論者」を読解する。
4回 「巡査」
「巡査」を読解する。
5回 「酒中日記」1
「酒中日記」を読解する。
6回 「酒中日記」2
「酒中日記」を読解する。
7回 「馬上の友」
「馬上の友」を読解する。
8回 「悪魔」1
「悪魔」を読解する。
9回 「悪魔」2
「悪魔」を読解する。
10回 「画の悲み」
「画の悲み」を読解する。
11回 「空知川の岸辺」1
「空知川の岸辺」を読解する。
12回 「空知川の岸辺」2
「空知川の岸辺」を読解する。
13回 「非凡なる凡人」
「非凡なる凡人」を読解する。
14回 「日の出」
「日の出」を読解する。
15回 まとめ(含フィードバック)
これまでの授業内容を振り返る。
【教科書名】 国木田独歩『運命』(岩波文庫)
【参考図書】 必要に応じて指示する。
【評価方法】 最終レポート(8割)と各回授業時の発言、リアクションペーパー等(2割)によって評価する。
【履修について】 なし。
【事前・事後学習等】
事前学習:
作品本文を通読する。 (2.0h)
事後学習: ノートを整理し、参考文献を参照する。(2.0h)
【キーワード】 対話型授業
【備考】 履修者の興味・関心・理解度などに応じて内容を一部変更することがある。